Loading...

UPDATE更新情報

更新情報

AI時代に必要な教育とは――考え、表現し、自分で問いを立てる力

2026年9月23日

お知らせ

こんにちは。中高一貫指導塾Link代表の水谷健二です。

AIを使えば、疑問への答えや文章の下書きを、短い時間で得られるようになりました。こうした時代に、子どもたちは何を学び、どのような力を身につけていけばよいのでしょうか。私は、考える力、表現する力、そして何より「自分で問いを立てる力」を大切にしていきたいと考えています。

知識を土台に、自分で考える

AIが答えてくれるからといって、知識を学ぶ必要がなくなるわけではありません。英単語や文法を知らなければ英文の説明を確かめることは難しく、数学の基本を理解していなければ、示された解法が問題の条件に合っているかを判断できません。

大切なのは、覚えた知識を使って「なぜそうなるのか」「何を根拠にそう言えるのか」を考えることです。答えが合っていたときにも、その道筋を説明できるかを確かめる。間違えたときには、自分がどこで判断を誤ったのかを振り返る。こうした学びを積み重ねていきたいと思います。

「分かった」を、自分の言葉で表現する

解説を読んで納得することと、自分の言葉で説明できることには違いがあります。例えば、英語の選択問題で「なんとなくこの答え」ではなく、「本文のこの部分が根拠で、別の選択肢はこの条件に合わない」と説明してみる。数学でも、式を並べるだけでなく「何を求めるために、この式を立てたのか」を言葉にしてみる。

説明しようとすると、理解が曖昧な部分にも気づきやすくなります。また、同じ内容でも、相手が何を知っているかによって伝え方は変わります。表現する力は、自分の考えを整理し、相手に届く形にする力でもあります。これは、記述式の入試や英作文にもつながる、大切な学習です。

何よりも育てたい「問いを立てる力」

学校や入試では、与えられた問題に答える場面が多くあります。それに取り組む力を育てながら、私は「そもそも何を確かめたいのか」を自分で見つける経験も大切にしたいと考えています。

例えば、「英語が苦手だ」という悩みを、そのままで終わらせないことです。「単語の意味が分からないのか」「文の構造がつかめないのか」「一文ずつは読めるのに、文章全体のつながりを見失うのか」。問いを具体的にすると、次に取り組むべき学習が見えてきます。

授業で習ったことについても、「なぜこの条件が必要なのだろう」「条件を変えたらどうなるだろう」「別の説明はできないだろう」と考えてみる。最初から立派な問いである必要はありません。小さな疑問や違和感を言葉にするところから始められます。

問いを立てることは、自分が何を知り、何をまだ理解していないのかを見つめ、学びの方向を自分で決めていくことだと思います。

AIとの対話を、考えを深める機会に

AIは、こうした学びを支える道具として活用していきたいと考えています。例えば、まず自分で解いて考え方を書き、その後で「この説明に飛躍はないか」「答えを言わずに、次に考えるためのヒントを出してほしい」と問いかける。自分の意見をまとめたら、別の立場からの疑問を挙げてもらい、説明を練り直すこともできます。

その際には、AIの返答にも誤りや不十分な説明があり得ることを踏まえ、教科書や問題文、信頼できる資料と照らし合わせることが必要です。判断に迷う点は講師と一緒に確認します。最後にAIの返答を閉じて、自分の力で説明したり、類題を解いたりできるかまで確かめたいと思います。

受験の先にもつながる学びを、Linkで

定期テストや大学入試に向けて、必要な知識を身につけ、問題を解けるようにすることは、塾として大切な役割です。その過程で「なぜ」と考え、自分の言葉で説明し、分からないことを問いにしていく姿勢も育てていきたい。それが、私の目指す教育です。

AIやアプリの活用も、この方針の中に位置づけています。一人ひとりが、どこでつまずき、何を理解する必要があるのかを見ながら、講師の指導と学習の道具を組み合わせていきます。

次回の記事では、この考えを日々の学習につなげるために私が作成している英語学習アプリをご紹介します。どのような練習ができ、授業や家庭学習でどう役立てられるのかを、具体的にお伝えしたいと思います。