入試改革が大きく進んだ近年、大学入試が変わったというニュースや話をよく耳にするようになりました。
しかしながら、具体的に変わった項目を確認したところで、本当に知っておくべき情報は何かが見えづらいように思います。
そこで、共通テストが始まった3年間に現れた、最近の大学入試の知っておくべき変化をご紹介します。
第2位 共通テスト模試が難しく、模試データの活用が困難
センター試験から共通テストへの改革で、変わった点は数多く存在します。中でも特に知っておきたいのは、共通テスト本試験の平均点と、共通テスト模試の平均点との乖離が大きいことです。
共通テストの本試験の平均点は、全体で見ると6割弱です。一方、共通テスト模試では全体で5割程度と本試験よりも低くなる場合が多いです。科目によるバラツキもありますが、模試は全体として平均点が低い傾向が見られます。
本試験では平均点が6割を超える科目もいくつかある中で、模試において平均点が6割を超す科目は稀で、5割を切る科目も少なくありません。
あまりにも平均点が低いと、問題が難しすぎることで実力差が点数に現れなくなってしまうことがあります。例えば、定期テストで80点を取る実力の生徒と60点を取る実力の生徒の点がほとんど変わらないこともあります。
特に平均点以下の点数において、学力と点数の相関が曖昧になる傾向を感じます。
上記のような傾向から、普段のテストよりも大幅に低い得点を取ってしまい、自信をなくしてしまう生徒さんもおります。そのような時は、平均点と偏差値を加味して評価をしてみてください。共通テスト模試では50点を取れば平均点を超え、偏差値が50を超えていることが多々あります。
そして、偏差値50とは地方国公立大学のボーダー偏差値であることが多いのです。実際、共通テスト模試で合計55%ほどの得点で、B判定が出る国公立大学もたくさんあります。
旧来のセンター試験やその模試における得点のイメージを引きずって評価をする保護者の方や先生も少なくありません。模試のデータを正しく解釈・活用してこそ、模試を受験する価値があります。とはいえ、ある程度慣れていないと模試データの解釈・活用は困難です。
中高一貫指導塾Linkでは、過去のノウハウを活かし、志望大学や在籍高校に合わせた模試データの解釈・活用をお手伝い致します。表面的な点数や得点率、合格率の判定に踊らされず、自分の目標に合った形で模試を活かしていきましょう。